Top  > 古今和歌集の部屋  > 本居宣長「遠鏡」篇  > 参考資料

 
−  参考資料  −      
 
  ■ 「本居宣長全集 第三巻」 (1969 大久保正 筑摩書房)  
 
・  おそらく現在「遠鏡」を書籍で読むならば、この本を読むのが最もストレートで正当な方法でしょう。ただ、「遠鏡」篇のページを書くにあたっては、この本に頼ると単なる丸写しになってしまうので、あえて本文の参照は最低限に抑えました。大久保正氏の解題を主に参考にしています。
 
   
  ■ 「歌謡俳書選集四 古今集遠鏡」 (1927 藤井乙男 文献書院)  
 
・  「本居宣長全集」の代わりにチェックに使った活字本です。この本は、本文はオリジナルの「遠鏡」を底本として、その上に山崎美成の「頭書」の頭注を付けるというユニークな構成をとっています。藤井乙男氏の解題の最後には美成の序と跋があり、本文の方には横井千秋の序もあって、とても参考になりました。
 
   
  ■ 「頭書 古今和歌集遠鏡」 (1893 発行者:山口恒七)  
 
・  この本は国立国会図書館のホームページで画像として閲覧できるものです。底本との違いを見るために参考にしました。
 
   
  ■ 「国文注釈全書 古今余材抄・尾張の家苞」 (1909 室松岩雄編 国学院大学出版部)  
 
・  「遠鏡」篇の「余材」の内容はこの本からの引用です。
 
   
  ■ 「賀茂真淵全集 第九巻」 (1978 鈴木真喜男 続群書類従完成会)  
 
・  「遠鏡」篇の「打聴」の内容は嘉永二年の本をベースとしましたが、漢字などは特に読めないのでこの本を参照しました。
 
   
  ■ 「上田秋成全集 第五巻」  (1992 日野龍夫 中央公論社)  
 
・  「打聴」は上田秋成の校訂なので、上田秋成全集にも含まれていますが、「打聴」の全文が収録されているわけではないので注意が必要です。「打聴」の全文を読みたい場合は、上記の「賀茂真淵全集 第九巻」などを見てください。主に日野龍夫氏の解題を参考にしました。
 
 


 
  ■ 「人物叢書[新装版] 契沖」  (1989 久松潜一 吉川弘文館)  
 
・  契沖の伝記です。巻末の年表が特に参考になりました。
 
   
  ■ 「人物叢書[新装版] 賀茂真淵」  (1987 三枝康高 吉川弘文館)  
 
・  賀茂真淵の伝記です。巻末の年表の中で、宝暦十三年(宣長が真淵に会った年)が一七六ニと誤植されています。(宝暦十三年は1763年)
 
   
  ■ 「人物叢書[新装版] 本居宣長」  (1990 城福勇 吉川弘文館)  
 
・  本居宣長の伝記です。巻末の年表が特に参考になりました。
 
   
  ■ 「上田秋成 その生き方と文学」  (1982 大輪靖宏 春秋社)  
 
・  上田秋成が建部綾足の紹介で加藤宇万伎に会って入門した年がいつか、ということについて、明和三年、四年、七年説をあげて、「結局、今のところは結論の出ないまま、明和三、四年ごろに秋成は宇万伎に入門したとしておくよりほかに仕方あるまい。」、と書かれています。
 
   
  ■ 「新潮社古典文学アルバム20 上田秋成」  (1991 長島弘明 新潮社)  
 
・  この本の年表の中の明和八年の項に「この年か、大阪に来ていた加藤宇万伎に入門する」と書かれています。また、その前年の明和七年の項に「この頃、建部綾足を知る」とあります。
参考文献として上記の「上田秋成 その生き方と文学」もあげられていますので、それもふまえての記述と見て、「遠鏡」篇の年表のページでは明和八年頃としておきました。
秋成の入門の時期を知りたく思ったのは、それが真淵の歿(明和六年)の前なのか後なのかが気になったためです。
 
   
  ■ 「将軍と木乃伊」 (1999 永井義男 祥伝社)  
 
・  山崎美成を主人公にした時代小説で、「江戸国学者・山崎美成の謎解き帳」という副題がついています。山崎美成の伝記的な記述も多いので参考になりました。ただし、小説の内容は少しグロテスクなので、ある意味注意が必要です。