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  ■  有償データと無償データの違い
  無償データでは読みやすさを優先するために、次のようなものを元データから故意にはずしています。
  ・詞書にある句読点
  ・補足の注
  ・読みがな、および「在原ノ業平ノ朝臣」のようなものに現れる「ノ」
 
  上図は616番の歌の例です。無償データでは「今の本ついたちより」という注をはずしているために空白ができています。そして元データには「雨のそほぶりけるに」の「ほ」の部分にある「ヲ」という読みがなが、無償データでは取り除かれています。有償データでも画像の継ぎ目などにより、これらの情報が失われている場合もありますが、大体の感じはつかめると思います。

  また、元データ(有償データ)から無償データを作成する過程には手作業が入っているため、そこで「消し過ぎ」が発生している可能性も考えられます。例えば上図のEの部分、「あかしては」の「は−八」の左側が欠けていますが、無償データだけではそれが原本の字欠けなのか、作業ミスなのか判断がつきません。有償データがあれば、このように「本当かよ」と思う部分の判断材料になります。 ( 次のページへ )

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