春たちける日よめる | 紀貫之 | |||
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ただし、"袖ひちてむすびし水"という表現のリアルさが、立春の風が氷をとかすという幻想の中では少し重いように思われる。同じ貫之の"むすぶ水"ということで、この歌の背後に次の歌を見ることも可能である。こちらの方が含まれている意味が浅い分、効果が軽やかで親しみやすい。 |
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紀貫之は、910年少内記、913年大内記、917年従五位下、943年従五位上(従五位下になったのは906年という伝もある)。生年は868〜872年、没年は945〜946年とされるが不明。 |
( 2001/10/01 ) |
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