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古今和歌集の部屋
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巻十一
題しらず
読人知らず
548
秋の田の 穂の上を照らす 稲妻の 光の間にも 我や忘るる
秋の田の稲穂に光る稲妻のほんのわずかな間でさえ、あなたのことは忘れません
、という歌。「秋の田の穂」が出てくるのは 「稲妻」と 「稲」でつながっているからである(「稲妻」は 「稲の夫(つま)」から来ているといわれる)。
"照らす" とは、なんとも悠長な表現のようにも感じられるが、その後に来る恋の嵐・雷鳴の前触れを表しているという見方もできる。
( 2001/12/03 )
(改 2003/12/23 )
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