題しらず | 読人知らず | |||
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"恋ひずしもあらむ" は、「((恋ひ+ず)+しも)+あら+む」で、強調の副助詞「しも」は 「恋をしない」ということにかかり、この 「しも」がなければ「恋ひず+あら+む」から「恋ひざらむ」となり、二つ前の次の歌の 「恋ひざらめ」と同じかたちになる( 「め」は前に 「こそ」があるためで 「む」の已然形)。そして 「稲」「などか」「しも」という言葉が使われている点でも共通しているが、「などか」の位置によって、
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「花薄+穂」という組み合わせでは他に次のような歌がある。 |
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このうち上の二つは秋歌上に置かれているが、これだけ恋歌で 「穂に出づ」と使われているのを見ると、恋歌の風味を持っているようである。 「穂に出づ」という表現を使った歌の一覧は 243番の歌のページを参照。 「あやな(し)」という言葉を使った歌の一覧は 477番の歌のページを参照。 |
( 2001/08/17 ) (改 2004/02/26 ) |
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