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古今和歌集の部屋
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巻十九
題しらず
読人知らず
1052
まめなれど 何ぞはよけく 刈るかやの 乱れてあれど あしけくもなし
まめ ・・・ 生真面目
よけく ・・・ 良いこと
かや ・・・ ススキやスゲなどの草 (萱)
あしけく ・・・ 悪いこと
生真面目であるけれど、その何かいいのか、萱が乱れるようにグズグスだが、悪いこともない
、という歌。何を言いたいのかよくわからない歌である。
自分のことを他人と比較して "あしけくもなし" と言っているのか、本妻は 「まめ」であり、別宅の女性は 「乱れてあれど」と言っているのか、それとも女性が婿選びをしている歌なのか。 「豆−萱−葦」という歌のようでもある。
( 2001/11/26 )
(改 2004/02/19 )
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