古今和歌集の部屋 [音]

<< Back 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

巻二春歌下

0069	春霞たなびく山の桜花うつろはむとや色かはりゆく	読人知らず
	トタタトト。トタタトトトト。トタタトト。トタタタトトト、トタトタタタト。
0070	待てと言ふに散らでしとまるものならば何を桜に思ひまさまし	読人知らず
	タトトトトト。トタタトトトト。トタトトト。タトトトタタタ、トタタタタタト。
0071	残りなく散るぞめでたき桜花ありて世の中はての憂ければ	読人知らず
	トタタタト。トタトトタタト、トタタトト。タトトトタトト、トタタタトトト。
0072	この里に旅寝しぬべし桜花散りのまがひに家路忘れて	読人知らず
	トタタタタ。トタタタタタト、トタタトト。トタタトタトト、トタタトタタタ。
0073	空蝉の世にも似たるか花桜咲くと見しまにかつ散りにけり	読人知らず
	トタタタタ。タトトトタトト、トタタトト。トタトタトトト、タトトタトトト。
0074	桜花散らば散らなむ散らずとてふるさと人のきても見なくに	惟喬親王
	トタタトト。トタトトタタト、トタトトト。トタタタトトト。タトトタトトト。
0075	桜散る花のところは春ながら雪ぞ降りつつ消えがてにする	承均法師
	トタタタタ。トタタタタタト、トタタトト。トタトトタタト、トタタタタタタ。
0076	花散らす風の宿りは誰か知る我に教へよ行きてうらみむ	素性法師
	トタトトト。トタタタタタト、タトトトト。タトトトタタト、トタタトタタト。
0077	いざ桜我も散りなむひとさかりありなば人にうきめ見えなむ	承均法師
	タトトトト。タトトトタタト、トタトトト。トタトトトトト。タトトトタタト。
0078	ひと目見し君もや来ると桜花今日は待ちみて散らば散らなむ	紀貫之
	トタトトト。トタタトタトト。トタタトト。タトトトタトト、トタトトタタト。
0079	春霞何隠すらむ桜花散る間をだにも見るべきものを	紀貫之
	トタタトト。タトトタタタト。トタタトト。トタタタトトト。トタタトトタト。
0080	たれこめて春のゆくへも知らぬ間に待ちし桜もうつろひにけり	藤原因香
	トタタタタ。タトトトタタタ、トタタタタ。トタトトタタタ、トタタタタタト。
0081	枝よりもあだに散りにし花なれば落ちても水の泡とこそなれ	菅野高世
	トタタトト。タトトトタタト、トタトトト。タトトトトトト。トタトタトトト。
0082	ことならば咲かずやはあらぬ桜花見る我さへにしづ心なし	紀貫之
	トタタトト。トタトトトトタト、トタタトト。タトタトトトト。トタタタタタト。
0083	桜花とく散りぬとも思ほえず人の心ぞ風も吹きあへぬ	紀貫之
	トタタトト。タトトタトトト。トタタトト。トタタタタタト、トタタトタタタト。
0084	久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ	紀友則
	トタタタタ。トタタタタタト、タトトトト。トタタタタタト。トタタトタタト。
0085	春風は花のあたりをよぎて吹け心づからやうつろふと見む	藤原好風
	トタトトト。トタタタトトト、タトトタト。トタタトトトト。トタタトトタト。
0086	雪とのみ降るだにあるを桜花いかに散れとか風の吹くらむ	凡河内躬恒
	トタトトト。タトトトタトト。トタタトト。トタトトタトト、トタタトタタト。
0087	山高み見つつ我がこし桜花風は心にまかすべらなり	紀貫之
	トタタタト。トタトタトトト、トタタトト。トタタトタタト、トタタタトトト。
0088	春雨の降るは涙か桜花散るを惜しまぬ人しなければ	大友黒主
	トタタタタ。タトトタトトト、トタタトト。トタトトタタト、トタトタトトト。
0089	桜花散りぬる風のなごりには水なき空に浪ぞたちける	紀貫之
	トタタトト。トタタトトトト。トタタトト。トタタトタトト。トタトトタタト。
0090	ふるさととなりにし奈良のみやこにも色はかはらず花は咲きけり	奈良帝
	トタトトト。トタタトタトト。トタタタト。トタトトタタタ、トタトトタタト。
0091	花の色は霞にこめて見せずとも香をだにぬすめ春の山風	良岑宗貞
	トタタタタト。トタタタタトト。トタトトト。トタトトトタト。タトトトタトト。
0092	花の木も今はほり植ゑじ春たてばうつろふ色に人ならひけり	素性法師
	トタタタト。タトトトタタタト、タトトトト。トタタトトタト。トタタタタタト。
0093	春の色のいたりいたらぬ里はあらじ咲ける咲かざる花の見ゆらむ	読人知らず
	タトトトトト。トタタトタタト、トタタタトト。トタトトタタト、トタタトタタト。
0094	三輪山をしかも隠すか春霞人に知られぬ花や咲くらむ	紀貫之
	トタタタタ。タトトトタトト、トタタトト。トタタタタタタ、トタトトタタト。
0095	いざ今日は春の山辺にまじりなむ暮れなばなげの花のかげかは	素性法師
	タトトトト。タトトトタタタ、トタタタト。トタタトタトト。トタタタトトト。
0096	いつまでか野辺に心のあくがれむ花し散らずは千代もへぬべし	素性法師
	タトトトト。タトトトタタタ、トタタタト。トタトトタトト、タトトタトトト。
0097	春ごとに花のさかりはありなめどあひ見むことは命なりけり	読人知らず
	トタタトト。トタタタタタト、トタタトト。タトトトトタト。タトトトタトト。
0098	花のごと世のつねならばすぐしてし昔はまたもかへりきなまし	読人知らず
	トタタタト。タトタトトトト。トタトトト。トタタタトタト。トタタトタタト。
0099	吹く風にあつらへつくるものならばこのひともとはよぎよと言はまし	読人知らず
	タトトトト。トタタタタタト。トタトトト。トタタタトトト。トタトトトタタト。
0100	待つ人も来ぬものゆゑにうぐひすの鳴きつる花を折りてけるかな	読人知らず
	タトトトト。タトトトトタト。トタトトト。トタタトトタト。タトトタトトト。
0101	咲く花はちぐさながらにあだなれど誰かは春をうらみはてたる	藤原興風
	トタタタト。トタタタトトト、タトトトト。タトトトタトト。トタタタタタト。
0102	春霞色のちぐさに見えつるはたなびく山の花のかげかも	藤原興風
	トタタトト。トタタタトトト、トタタトト。トタタトトトト。トタタタトトト。
0103	霞立つ春の山辺は遠けれど吹きくる風は花の香ぞする	在原元方
	トタタタト。タトトトタタタ、トタタトト。トタタトトトト。トタタタトトト。
0104	花見れば心さへにぞうつりける色にはいでじ人もこそ知れ	凡河内躬恒
	トタトトト。トタタタトトト、トタタタト。トタトトトタト。トタタタトトト。
0105	うぐひすの鳴く野辺ごとに来て見ればうつろふ花に風ぞ吹きける	読人知らず
	トタトトト。トタタタタトト。タトトトト。トタタトトタト。トタタトタタト。
0106	吹く風を鳴きてうらみようぐひすは我やは花に手だにふれたる	読人知らず
	タトトトト。トタタトタトト、トタトトト。タトトトトタト。タトトトタタト。
0107	散る花のなくにしとまるものならば我うぐひすにおとらましやは	春澄洽子
	トタタタタ。トタトトトトト。トタトトト。タトトタトトト。トタタタトトト。
0108	花の散ることやわびしき春霞たつたの山のうぐひすの声	藤原後蔭
	トタタタタ。トタトトタタト、トタタトト。トタタタタタタ。トタトトトタト。
0109	こづたへばおのが羽かぜに散る花を誰におほせてここら鳴くらむ	素性法師
	トタタトト。トタタタタタタ、トタタタト。タトトトタトト、トタタトタタト。
0110	しるしなき音をも鳴くかなうぐひすの今年のみ散る花ならなくに	凡河内躬恒
	トタタタト。トタトトタトト、トタトトト。トタタタトトト、トタトタトトト。
0111	駒なめていざ見にゆかむふるさとは雪とのみこそ花は散るらめ	読人知らず
	タトトトト。タトタトトトト。トタトトト。トタトタトトト、トタトトタタト。
0112	散る花を何かうらみむ世の中に我が身も共にあらむものかは	読人知らず
	トタタタト。タトトトタタト、トタトトト。タトトトトトト。トタトトタトト。
0113	花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに	小野小町
	トタタタタト。トタタトタトト。トタタタタ。タトトタトトト、トタタタトトト。
0114	惜しと思ふ心は糸によられなむ散る花ごとにぬきてとどめむ	素性法師
	タトトトトト。トタタトタトト。トタタタト。トタタタタトト。トタタトタタト。
0115	梓弓はるの山辺を越えくれば道もさりあへず花ぞ散りける	紀貫之
	トタタトト。タトトトタタタ、トタタトト。トタタトタタトト、トタトトタタト。
0116	春の野に若菜つまむとこしものを散りかふ花に道は惑ひぬ	紀貫之
	タトトトト。タトトトタトト、タトトトト。トタタトトタト。トタタトタタト。
0117	宿りして春の山辺に寝たる夜は夢の内にも花ぞ散りける	紀貫之
	トタタトト。タトトトタタタ、トタタタト。トタタトタトト、トタトトタタト。
0118	吹く風と谷の水としなかりせばみ山隠れの花を見ましや	紀貫之
	タトトトト。トタタトタトト、トタトトト。トタタタトトト、トタトトタトト。
0119	よそに見てかへらむ人に藤の花はひまつはれよ枝は折るとも	僧正遍照
	タトトトト。トタタトトタト。トタタタタ。トタタタタトト。トタタタトトト。
0120	我が宿に咲ける藤波立ち返りすぎがてにのみ人の見るらむ	凡河内躬恒
	タトトトト。トタトトタタタ、トタタタタ。トタタタタタト。トタタトタタト。
0121	今もかも咲き匂ふらむ橘のこじまのさきの山吹の花	読人知らず
	タトトトト。トタタタタタト。トタトトト。トタタタタタタ。トタトトトトト。
0122	春雨に匂へる色もあかなくに香さへなつかし山吹の花	読人知らず
	トタタタタ。トタタトトタト。トタタトト。トタトトタタト、トタトトトトト。
0123	山吹はあやなな咲きそ花見むと植ゑけむ君が今宵来なくに	読人知らず
	トタトトト。タトトトトタタ。トタトトト。トタタトトトト。トタタタトトト。
0124	吉野川岸の山吹吹く風に底の影さへうつろひにけり	紀貫之
	トタタトト。トタタトタトト、タトトトト。トタタタトトト、トタタタトタト。
0125	かはづなくゐでの山吹散りにけり花のさかりにあはましものを	読人知らず
	トタタタタ。タトトトタトト、トタタタト。トタタタタタト、トタタトトタト。
0126	おもふどち春の山辺にうちむれてそことも言はぬ旅寝してしか	素性法師
	トタトトト。タトトトタタタ、トタタトト。トタタトトトト。トタタトタトト。
0127	梓弓春たちしより年月のいるがごとくも思ほゆるかな	凡河内躬恒
	トタタトト。タトトタトトト。トタトトト。タトトタトトト、トタタタトトト。
0128	鳴きとむる花しなければうぐひすもはてはものうくなりぬべらなり	紀貫之
	トタタタト。トタトタトトト、トタトトト。トタトトタタタ、トタタタトトト。
0129	花散れる水のまにまにとめくれば山には春もなくなりにけり	清原深養父
	トタトトト。トタタトタタタ、トタタトト。トタトトタトト。トタタタトトト。
0130	惜しめどもとどまらなくに春霞かへる道にしたちぬと思へば	在原元方
	トタトトト。トタタタタトト。トタタトト。タトトトタトト、トタトトトタトト。
0131	声絶えず鳴けやうぐひすひととせにふたたびとだに来べき春かは	藤原興風
	タトトトト。トタトトタトト、トタトトト。トタタタタトト。トタトタトトト。
0132	とどむべきものとはなしにはかなくも散る花ごとにたぐふ心か	凡河内躬恒
	トタタタト。トタトトタトト。トタタトト。トタタタタトト。トタトトタタト。
0133	濡れつつぞしひて折りつる年の内に春はいくかもあらじと思へば	在原業平
	トタタトト。タトトトタタト、トタタタタト。タトトタトトト、トタトトトタトト。
0134	今日のみと春を思はぬ時だにも立つことやすき花のかげかは	凡河内躬恒
	タトトトト。タトトトタタト、トタトトト。タトトトタトト。トタタタトトト。

前巻次巻

<< Back 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20