Top
>
古今和歌集の部屋
>
巻一
寛平の御時きさいの宮の歌合せによめる
源宗于
24
ときはなる 松の緑も 春くれば 今ひとしほの 色まさりけり
ときはなる ・・・ 不変な
源宗于(むねゆき)は生年不詳、没年939年。光孝天皇の孫で是忠親王の子。894年従四位下、897年従四位上、939年正四位下。古今和歌集にはこの歌を含めて六首が採られている。
常緑の松の緑も春になれば、よりいっそう色が鮮やかになる
、という歌でシンプルだが姿のよい歌である。春歌上に置かれているが、賀歌であってもおかしくない。 「つひにもみぢぬ 松も見えけれ」と詠う
340番
の読人知らずの歌と共に見たい。
( 2001/09/19 )
前歌
戻る
次歌