題しらず | 読人知らず | |||
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折ってしまうのは惜しい気がするので泊まって散るまで見てゆきたい、という歌である。 今は満開だが、もう間もなく散り始めそうだ、という 「落ちかけ」の雰囲気がよく出ている。また、そう考えると「惜しいような気がする」とは、今の風景を壊してしまうのが惜しいというより、これから始まる散る花のショーを前に、その一部でも折り取って不参加にさせるのはもったいない、という気分であるように見える。 この歌は一つ前の次の読人知らずの歌と二つで贈答歌を模して置かれている。 |
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また、宿を借りるということの秋バージョンとしては、201番の読人知らずの歌に「松虫の 声する方に 宿やからまし」という歌がある。 |
( 2001/10/30 ) (改 2003/10/13 ) |
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