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古今和歌集の部屋
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巻六
年のはてによめる
在原元方
339
あらたまの 年の終りに なるごとに 雪も我が身も ふりまさりつつ
あらたまの ・・・ 年にかかる枕詞
毎年、年末になる度に、雪も降りまさり、この身も古くなってゆく
、という歌。 「降る」に 「古る」が掛けられている。実際には 「いつの年でも年末になると寒さが厳しく、雪が降るのが強くなる」ということと、「年を越すごとに年齢が増えてゆく」こととは次元が違うが、それを無理やり "ふりまさりつつ"
で一つに合わせているような感じである。
"あらたまの" という枕詞には、「新玉の/粗玉の/荒玉の」などの字が当てられるが、ここでは 「年の終り」を挟んで、音として 「あらたまる−ふりまさる」と対比させているようにも見える。
( 2001/12/11 )
(改 2003/12/02 )
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