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       もとやすのみこの、七十の賀のうしろの屏風によみてかきける 素性法師  
353   
   いにしへに  ありきあらずは  知らねども  千歳のためし  君にはじめむ
          
     
  • ためし ・・・ 例
  詞書は一つ前の 352番から引き継いでおり、本康親王の七十の賀の際のものである。

  歌の内容は、
その昔に千年生きた人がいるかどうかはわかりませんが、ともかくあなたをそのはじめのケースとしましょう、ということで、全体に力が抜けた柔らかな調子で優しく言い聞かせるような感じが好ましい歌である。

 
( 2001/11/19 )   
(改 2003/12/03 )   
 
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