題しらず | 読人知らず | |||
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現実であまりにも逢えないものだから、夢の中でも相手が遠のいてしまったのか、それによって夢の範囲が広がり道に迷ってしまった、という感じの歌である。 "あふ人" とは基本的に恋の相手であろうが、夢の途中 「あの人はどこにいますか」と尋ねようと思っても誰もいない、という虚無感を表していると見ておきたい。 "さかひ" という言葉を使った歌には、羇旅歌に 413番の乙(おと)の「いづれみやこの さかひなるらむ」という歌があり、「思ひやる」という言葉を使った歌には、488番の「思ひやれども 行く方もなし」、980番の「思ひやる 越の白山 知らねども」という歌がある。 |
( 2001/11/27 ) (改 2003/12/22 ) |
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