越なりける人につかはしける | 紀貫之 | |||
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「白山」を詠った歌の一覧は 383番の歌のページを参照。この歌は次の藤原兼輔の歌と同じ 「越の白山−知らねど」という言葉を使っており、兼輔の歌が離別歌として送別の意味を表わしているのに対し、貫之の方は遠方の知人への見舞いの気持ちを表わしている。 |
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兼輔の歌が 「ゆくー雪のまにまに」と 「雪」に 「行き」を合わせているのに対し、貫之の方も 「越−越えぬ」と見せている。同じ言葉の反復という点では、貫之のこの歌は、「ひと夜−夜ぞなき」と 「夜」を繰り返しているが、これがどことなく拙い感じがしたものか、この歌を再録している 「拾遺和歌集」では 「日ぞなき」というバージョンを採用している (雑恋1242)。 |
( 2001/08/14 ) (改 2004/02/09 ) |
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