業平の朝臣のいせの国にまかりたりける時、斎宮なりける人にいとみそかにあひて、またのあしたに人やるすべなくて思ひをりける間に、女のもとよりおこせたりける | 読人知らず | |||
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「夢−うつつ」「寝てか−覚めてか」という後半で揺らしと、"思ほえず" という言葉が柔らかい雰囲気を出している。 「うつつ」という言葉が使われている歌の一覧については 647番のページを、「思ほゆ」という言葉を使った歌の一覧については 33番の歌のページを参照。 似たような言葉遣いの歌としては恋歌四に次のような読人知らずの歌があり、この 「斎宮なりける人」の歌をベースにしているような感じだが、そちらの方が言葉遣いが古い感じもし、作成時期の前後は不明である。 |
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( 2001/11/28 ) (改 2004/01/08 ) |
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