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古今和歌集の部屋
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巻十四
題しらず
読人知らず
701
天の原 ふみとどろかし なる神も 思ふなかをば さくるものかは
なる神 ・・・ 雷
天空で大きな音を響かせる雷も、思い合う二人の仲を裂けるものではない
、という歌。
"さくるものかは" という言葉によって、雷が落ちて木を切り裂くイメージを使っていると思われる。この歌は恋歌四にあって、恋に夢中な状態での強気の発言であり、恋歌全体の中でもここがピークと考えてもよさそうである。他に 「なる神」を使った歌としては、恋歌一に次の貫之の歌がある。
482
あふことは 雲ゐはるかに
なる神の
音に聞きつつ 恋ひ渡るかな
( 2001/10/17 )
(改 2004/01/09 )
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