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古今和歌集の部屋
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巻十五
題しらず
読人知らず
761
暁の しぎの羽がき ももはがき 君が来ぬ夜は 我ぞ数かく
しぎ ・・・ チドリ目/シギ科の鳥 (シギ:鴫)
羽がき ・・・ 翼をばたばたさせること
ももはがき ・・・ 何度も翼をばたばたさせること (百羽がき)
暁方にはシギが何度も翼を羽ばたかせますが、あなたが来ない夜は、それにもまして私が「数かきます」
、という歌。言葉の音のつながりとして 「羽がき−百羽がき」から 「かく」を導いていることはわかるが、ここでの "数かく"が何を表しているのかは不明である。寝返りを打つ、数を数えるなどの説がある。
古今和歌集の中の他の歌で 「数かく」という言葉を使っているものとしては
522番
の読人知らずの歌に「行く水に 数かくよりも はかなきは」というものがあるが、それと比べるとこの歌では「数の多さ」に着目しているということがわかる程度である。
( 2001/12/05 )
(改 2004/01/16 )
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