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古今和歌集の部屋
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巻四
題しらず
読人知らず
175
天の河 紅葉を橋に わたせばや 七夕つめの 秋をしも待つ
七夕つめ ・・・ 織姫
天の河が紅葉を橋として渡すからだろうか、織姫が秋という季節を心待ちにするのは
、という歌。川ということから散った紅葉が帯のように広がるイメージを七夕に合わせたものだろう。また、紅葉は錦に譬えられることから、機(はた)を織る織姫のイメージとのつながりもあるのかもしれない。無数に光る星の河にさらに紅葉で橋をかけるという贅沢な趣向の歌である。
植物関係ということで 「月の桂も 秋はなほ」という
194番
の忠岑の歌と並べて見たい。
( 2001/11/15 )
(改 2003/11/03 )
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