内侍のかみの、右大将藤原の朝臣の四十の賀しける時に、四季のゑかけるうしろの屏風にかきたりけるうた | 読人知らず | |||
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藤原定国の四十の賀の屏風絵に付けられた歌の一つで、作者は不明で、「是則集」には収められていないが、坂上是則の作とする古今和歌集の伝本もあるそうである。 歌の内容は、秋が来ても常緑で色が変わらないとされている 「ときは山」が色づいているのは、きっと他所の紅葉を風が貸しているのだろう、ということ。 "風ぞかしける" とあるので絵の中では紅葉に染まっているのだろう。 「常盤(ときは)」は元々、大きな岩が長く変わらない様子を言ったもので、24番の源宗于(むねゆき)の「ときはなる 松の緑も 春くれば」という歌でも常緑のイメージで使われている。賀歌として 「ときは山」を長寿のシンボルとし、いくら 「ときは山」でも秋なのに緑のままでは無粋なので、風が他所から紅葉の衣を借りて掛けているという趣向の歌であろう。 秋歌下にもこの歌と似た内容の次の紀淑望(よしもち)の歌がある。それと同じで、この歌の "ときは山" も現在の京都府右京区御室双岡町の雙ヶ岡(ならびがおか)あたりだとされている。 |
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「よそ」という言葉を使った歌の一覧は 37番の歌のページを参照。 |
( 2001/09/21 ) (改 2004/02/24 ) |
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