題しらず | 読人知らず | |||
498 |
|
"園" という言葉が古風な趣きを感じさせる。万葉集ではいくつかの歌があるが、 "園" という言葉を使っているのは古今和歌集ではこの歌だけである。また 「ほつえ」に対して下の枝は 「しづえ(下枝)」であるが、これも古今和歌集で他に使われている歌はない。 「鳴く」が 「泣く」に掛けられていて、「音に泣きぬべき」とは、声に上げて泣いてしまいそうな、という意味。次の躬恒の歌は春歌下に置かれているが、「しるしなき(=効果が無い)音を鳴く」という点で、この歌にも通じているような気もする。 |
110 |
|
|||||||
「音に鳴く」という表現を持つ歌の一覧は 150番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/15 ) (改 2004/03/08 ) |
前歌 戻る 次歌 |