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古今和歌集の部屋
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巻十一
題しらず
読人知らず
533
葦鴨の 騒ぐ入江の 白浪の 知らずや人を かく恋ひむとは
葦鴨 ・・・ 鴨(かも)の歌語
あなたをこのように恋いこがれていることがわからないのだろうか
、という歌。 "白浪" から "知らずや" につなげた歌だが、思い乱れる様子を "さわぐ入江" のイメージに合わせて、姿のよい歌となっている。 「葦鴨」(あしがも)という言葉を使った歌はこれ一つだが、「葦鶴」(あしたづ :=鶴)という言葉を使った歌については、
919番
の歌のページを参照。
"かく恋ひむ" という言葉を使った他の歌としては、恋歌四に次の読人知らずの歌がある。
700
かく恋ひむ
ものとは我も 思ひにき 心のうらぞ まさしかりける
( 2001/11/29 )
(改 2004/03/14 )
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