題しらず | 凡河内躬恒 | |||
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一人で物思いにふけっている時は、稲葉がそよぐ音のように、「そよ」と言ってくれる人がいない、という歌。 「そよ」は葉が風にそよぐ擬音と、「そうであるよ」(That's it !)ということを掛けてある。何について「そよ」と言ってほしいのか、抽象的でわかりづらいが、自分の悩みをわかってくれる相談相手もいない、ということだろう。 また、多くの伝本が "秋の夜の" という部分が 「秋の田の」となっている。意味的には明らかに 「田」の方が "稲葉" と合うので自然だが、音的には 「夜」の方が 「そよ」の 「よ」と合うのような気がする。一長一短という感じか。 |
( 2001/12/10 ) (改 2003/12/28 ) |
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