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古今和歌集の部屋
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巻十五
題しらず
読人知らず
817
あらを田を あらすきかへし かへしても 人の心を 見てこそやまめ
あらを田 ・・・ 荒れた田、または新しく開拓した田
荒れた田を粗く鋤き返すように、何度繰り返してでも、あの人の本心を見極めるまではこの恋は終わりにしない
、という歌。 "あらすきかへし" の 「あら」は名詞のようでもあり、「粗・荒」という接頭語のようでもある。この 「あら」が繰り返されていることにより、何としてもという気持ちが強調されていて、怨念に近いような感じもする。
繰り返すというイメージが、一つ前に置かれた
816番
の「わたつみの 我が身こす浪
立ち返り
」という歌から引き継がれている。 「人の心」という言葉を使った歌の一覧については
651番
の歌のページを参照。
( 2001/11/27 )
(改 2004/03/10 )
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