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古今和歌集の部屋
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巻十七
題しらず
読人知らず
890
世の中に ふりぬるものは 津の国の 長柄の橋と 我となりけり
ふりぬる ・・・ 古くなった
世の中で古くなったものと言えば、津の国(=摂津の国)の長柄の橋と生きながらえている自分である
、という歌。どちらも古ぼけて使えない、という自虐的なニュアンスが見える。
「長柄の橋」は淀川にかかる橋で、この歌では老朽化した橋として、「人もかよはぬ」と
825番
で詠われている「宇治橋」と似たイメージで使われているようである。 「古る」という言葉を使った歌の一覧については
248番
の歌のページを参照。
( 2001/11/19 )
(改 2004/02/25 )
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