題しらず | 大輔 | |||
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「投げ木−嘆き」を掛けている。 "山とし" と 「と」が入っているので、「なげき」を切る山が高いのではなく、「なげき」が積まれて山となる、ということである。 「木−杖」のつながりから、険しい山道で杖をつくイメージで、思い通りに進めない恋に頬づえをついてばかりいる自分の姿を詠っている。 "まづ" とあるのは、何はさておき、という感じか。杖の歌といえば、次の僧正遍照の 「銀(しろがね)の杖」の歌が連想される。 |
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( 2001/12/07 ) (改 2004/02/19 ) |
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