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古今和歌集の部屋
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巻十九
題しらず
読人知らず
1066
梅の花 咲きてののちの 身なればや すきものとのみ 人の言ふらむ
花の咲いた後の身だからか、私のことを「好き者」とばかり人が言う
、という歌。
「実」に 「身」を掛け、「酸き物」に 「好き者」を掛けており、梅干のイメージがあるのでわかりやすい駄洒落の歌である。 「咲きての後の身」という部分に 「老い」のイメージが詠み込まれている。若い頃は 「恋多き女」などと言われるが、歳をとると 「色ボケ」などと言われるという感じか。
( 2001/11/29 )
(改 2004/02/20 )
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