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古今和歌集の部屋
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巻二十
みちのくのうた
読人知らず
1088
陸奥は いづくはあれど 塩釜の 浦こぐ舟の 綱手かなしも
いづくはあれど ・・・ どこも良い所はあるけれど
綱手 ・・・ 舟を引くためのロープ
かなし ・・・ いとおしい
陸奥の名所としては、他にもいろいろ良い所はあるがあるが、塩釜の浦を漕ぐ舟が綱で牽かれてゆく様は、胸にせまる情景である
、という歌。何故それほどその情景に心を打たれるのかが、少しわかりづらいが、美しいイメージということなのであろう。
「塩釜の浦」は、現在の宮城県の松島湾。 「かなし」という言葉を使った歌の一覧は
578番
の歌のページを参照。
( 2001/11/19 )
(改 2004/02/23 )
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