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古今和歌集の部屋
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巻一
雪の降りけるをよめる
紀貫之
9
霞立ち 木の芽もはるの 雪降れば 花なき里も 花ぞ散りける
木の芽が 「張る(萌る=ふくらむ)」と 「春」を掛けて、
霞がたち、春の雪が降ると花のない里にも花が散るようだ
、という歌で、先頭の "霞立ち 木の芽" の部分は、霞が 「たちこめる」と音が似ていて面白い。同じ貫之の歌にはもう一つ 「芽がはる」という表現を使った次の歌がある。
604
津の国の 難波の葦の
芽もはるに
しげき我が恋 人知るらめや
「花ぞ散りける」という言葉を使った歌の一覧は
117番
の歌のページを参照。
( 2001/09/11 )
(改 2004/03/10 )
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