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古今和歌集の部屋
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巻一
梅の花を折りて人におくりける
紀友則
38
君ならで 誰にか見せむ 梅の花 色をも香かをも 知る人ぞ知る
あなた以外に誰にこの梅の花を見せようか、この色も香りも私たちだけのものにしておきましょう
、という歌。作者が女性であったらエロティックな歌になるところである。 "知る人ぞ知る"という表現に似たものは、万葉集の巻二99番の歌に
梓弓 弦緒(つらを)取りはけ 引く人は
後の心を
知る人ぞ引く
とある他、古今和歌集の中では、雑歌上の
887番
の読人知らずの歌に「もとの心を 知る人ぞくむ」という歌がある。
( 2001/12/06 )
(改 2003/10/11 )
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