寛平の御時きさいの宮の歌合せのうた | 壬生忠岑 | |||
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問題は "降りてつもれる" と "思ひ消ゆらむ" との関係である。ここでの 「消ゆ」は 「雪に隠れる」という意味のようにも見えるが、「思ひ消ゆ」となっているので、「雪が(溶けて)消える」ことを指しているのだろう。 「雪が−積もった−山里」/「思ひが−消ゆる−人」の対比はわかりやすいが、それを 「人さへや」とつなげているところに何かバランスの悪さが感じられる。 「さへや」という言葉を使った歌には次のようなものがある。 「さへ」を使った歌すべての一覧は 122番の歌のページを参照。 |
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「古今和歌集全評釈(上)」 (1998 片桐洋一 講談社 ISBN4-06-205979-7) では 「思ひ」の 「ひ」に 「火」が掛けられているという解釈も示されているが、続く 329番の躬恒の歌の 「思ひ消ゆらむ」と共に、やはり 「雪」つながりで作られた歌のように見える。 |
( 2001/11/20 ) (改 2004/02/10 ) |
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