あひ知りて侍りける人の、東の方へまかりけるを送るとてよめる | 清原深養父 | |||
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「おくる(後る)」とは 「後に取り残される」ということで、この言葉を使っている他の歌としては、1049番の左大臣(=藤原時平)の「おくれむと思ふ 我ならなくに」という歌や、次の読人知らずの歌がある。 |
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上記の歌は一見深養父の歌とそっくりだが、「人を心に」という部分に微妙な違いがあり、深養父の歌が送る側のものであるのに対して、旅に出る側の歌となっている。この深養父の歌は東国へ行く人を送る歌のグループの中にあって、二つの離別歌は離されて置かれているが、並べると言葉が似すぎていて、擬似的な贈答歌にもならないためか。 |
( 2001/11/21 ) (改 2003/12/05 ) |
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