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古今和歌集の部屋
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巻八
題しらず
読人知らず
367
かぎりなき 雲ゐのよそに わかるとも 人を心に おくらさむやは
雲ゐ ・・・ 雲の遠く
はてしない雲の、そのまた遠くに別れても、心の中ではあなたを遠い場所に置き去りにするものか
、という歌。旅行く人の側の歌であろう。 "雲ゐ" という言葉で 「目には見えなくなってしまうけれど」という感じを表わしている。 「かぎりなし」という言葉を使った歌の一覧は
187番
の歌のページを、「よそ」という言葉を使った歌の一覧については
37番
の歌のページを参照。
"人を心に おくらさむやは" という部分が少しわかりづらいが、 「おくらす(後らす)」は 「後に残してゆく」ということ。 「やは」は詠嘆のニュアンスを持った反語である。 「やは」を使った歌の一覧については
106番
の歌のページを参照。
( 2001/11/21 )
(改 2004/02/24 )
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