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 17首  
   清原深養父 きよはらのふかやぶ
 
 
   生年   不明    没年   不明
 父   豊前介 清原房則    母   ?

清少納言の祖父あるいは曾祖父。

−− 年代考 −−
父は備後守・清原通雄(清原房則の祖父)であるという説もある。清少納言の父である清原元輔は、深養父の子あるいは孫と言われ、この点についてもはっきりしない。ちなみに、清原元輔は 908年(延喜 八)生れ。
古今和歌集に十七首の歌が採られていることから、古今和歌集成立当時には少なくとも二十歳前後には達していたと思われ、また、八十歳になって従五位下を賜るということは考えづらいので、それらからすると、深養父の生れは 850年代〜880年あたりと考えられる。
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巻二  0129  花散れる 水のまにまに とめくれば 山には春も なくなりにけり  春歌下
巻三  0166  夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ  夏歌
巻五  0300  神なびの 山をすぎ行く 秋なれば 竜田川にぞ ぬさはたむくる  秋歌下
巻六  0330  冬ながら 空より花の 散りくるは 雲のあなたは 春にやあるらむ  冬歌
巻八  0378  雲ゐにも かよふ心の おくれねば わかると人に 見ゆばかりなり  離別歌
巻十  0429  あふからも ものはなほこそ かなしけれ 別れむことを かねて思へば  物名
巻十  0449  うばたまの 夢になにかは なぐさまむ うつつにだにも あかぬ心を  物名
巻十二  0581  虫のごと 声にたてては なかねども 涙のみこそ 下に流るれ  恋歌二
巻十二  0585  人を思ふ 心は雁に あらねども 雲ゐにのみも なき渡るかな  恋歌二
巻十二  0603  恋ひ死なば たが名はたたじ 世の中の 常なきものと 言ひはなすとも  恋歌二
巻十二  0613  今ははや 恋ひ死なましを あひ見むと たのめしことぞ 命なりける  恋歌二
巻十三  0665  みつ潮の 流れひるまを あひがたみ みるめのうらに よるをこそ待て  恋歌三
巻十四  0685  心をぞ わりなきものと 思ひぬる 見るものからや 恋しかるべき  恋歌四
巻十四  0698  恋しとは たが名づけけむ ことならむ 死ぬとぞただに 言ふべかりける  恋歌四
巻十八  0967  光なき 谷には春も よそなれば 咲きてとく散る 物思ひもなし  雑歌下
巻十九  1021  冬ながら 春のとなりの 近ければ 中垣よりぞ 花は散りける  雑体
巻十九  1042  思ひけむ 人をぞ共に 思はまし まさしやむくい なかりけりやは  雑体

   
 908年  延喜 八  一月 内匠允
 923年  延長 元  六月 内蔵大允
 930年  延長 八  十一月 従五位下