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       題しらず 紀友則  
595   
   しきたへの  枕の下に  海はあれど  人をみるめは  おひずぞありける
          
     
  • しきたへの ・・・ 主に枕など寝具に掛かる枕詞
  • みるめ ・・・ 海草の名前 (海松布)
  
枕の下に涙の海はあるけれど、そこにはあの人に逢えるという 「みるめ」は生えていない、という歌。 669番の歌と同じく 「海松布(みるめ)」に 「見る目(逢うチャンス)」を掛けている。わかりやすくシンプルな歌である。 「みるめ」という言葉を使った歌の一覧は 669番の歌のページを参照。

  「しきたへの」という言葉を使った歌としては、同じく 「枕」に掛けた次の読人知らずの歌がある。

 
504   
   我が恋を  人知るらめや  しきたへの    枕 のみこそ  知らば知るらめ
     

( 2001/07/31 )   
(改 2004/03/10 )   
 
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