題しらず | 凡河内躬恒 | |||
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"思ひねに寝し" という部分の 「寝」の繰り返しが "君をのみ" という思いの深さを表した言葉とよく合っている。 「君をのみ」という言葉は、1002番の貫之の 「古歌たてまつりし時の目録の、その長歌」でも 「君をのみ 千代にと祝ふ」と使われているが、もう一つの 979番の宗岳大頼(むねおかのおおより)の「君をのみ 思ひこしぢの 白山は」という歌は、この歌の作者である躬恒の歌への返歌となっている。 |
( 2001/12/05 ) (改 2003/12/30 ) |
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