題しらず | 読人知らず | |||
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安積山 かげさへ見ゆる 山の井の 浅くは人を 思ふものかは 「安積山」の歌が 「影が見える」ということを 「浅い」の修飾に使っているのに対して、この歌では 「浅くないのに−影だけしか見えないようだ」とひねっているわけである。 "人の見ゆらむ" の 「見ゆ」は下二段活用の動詞「見ゆ」(=見える・目に映る)の終止形。 「影ばかりのみ見ゆ」というこの歌は、731番の「かげろふの それかあらぬか」という歌を思い出させる。 安積つながりということでは、次のような歌もある。 |
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( 2001/05/03 ) (改 2004/01/18 ) |
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