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       題しらず 読人知らず  
777   
   来ぬ人を  待つ夕暮れの  秋風は  いかに吹けばか  わびしかるらむ
          
        来ない人を待つ夕暮れの秋風は、どのように吹けばこんなにつらいものになるのか、という文字通りの歌。 「わびし」という言葉を使った歌の一覧は 8番の歌のページを参照。

  この歌あたりの恋歌五には 「待つ」歌が集められており、続く 778番の読人知らずの 「住の江」の歌から二つ 「松−待つ」を掛けた歌が置かれている。その前に置かれているこの歌は、余計なこねくり回しがなく、シンプルで味わい深い 「風」の歌である。 「秋風」を詠った歌の一覧は 85番の歌のページを参照。

 
( 2001/11/21 )   
(改 2004/03/11 )   
 
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