春宮のたちはきの陣にてさくらの花の散るをよめる | 藤原好風 | |||
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歌の意味は、春風は花の近くはよけて吹け、花が自ら散るのかどうか見てみたい、ということ。好風が春風に言っているのが面白いといえば面白い。 「春風」と 「秋風」を詠った歌を一覧にしてみると次の通り。 「山風」については 394番の歌のページを、 「風吹く」という言葉を使った歌の一覧は 671番の歌のページを、 「吹く風」という言葉を使った歌の一覧は 99番の歌のページを参照。 |
[春風] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[秋風] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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歌の内容としては、99番の読人知らずの歌とほとんど同じだが、二つを比べるとこの好風の方が「春風」「花」という言葉があるため艶っぽく感じる。また、歌の雰囲気としては、76番の素性法師の「花散らす 風の宿りは 誰か知る」という歌に近いものがある。 「うつろふ」という言葉を使った歌の一覧については 45番の歌のページを参照。 |
( 2001/12/06 ) (改 2004/03/11 ) |
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