題しらず | 読人知らず | |||
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世の中の嫌なことや冷たさを告げなくとも、涙は真っ先にそれを感知して流れるものだ、という歌。世間をまだよく知らない子供が泣くことを詠っているようにも見える。 「つらし/つらき」という言葉を使った歌の一覧は 624番の歌のページを参照。 "告げなくに" で使われている逆接の 「なくに」については、19番の歌のページを参照。 古今和歌集の配列からすれば、この歌の "涙なりけり" という言葉は一つ前の 940番の読人知らずの歌の 「昔を恋ふる 涙なりけり」から渡され、後ろの 942番の読人知らずの歌には 「世の中」という出だしの言葉でつながっている。 「涙なりけり」という言葉を使った歌の一覧は 940番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/29 ) (改 2004/03/11 ) |
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