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古今和歌集の部屋
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巻十八
題しらず
読人知らず
940
あはれてふ 言の葉ごとに 置く露は 昔を恋ふる 涙なりけり
あはれ ・・・ 心を動かされた時の感嘆詞
「あはれ」と言うごとにその 「言の葉」に置く露は、昔を恋しく思う涙なのです
、という歌。葉と露のシンプルな譬えを使い、特に目を引くような派手さはないが、調べが優しく、わかりやすい歌である。 「涙なりけり」で終わっている歌を集めてみると次のようになる。このうち、この歌に続く
941番
の歌だけがパターンが異なっている。
306番
秋のかりいほに 置く露は
いなおほせ鳥の
涙なりけり
壬生忠岑
556番
袖にたまらぬ 白玉は
人を見ぬ目の
涙なりけり
安倍清行
940番
言の葉ごとに 置く露は
昔を恋ふる
涙なりけり
読人知らず
941番
うきもつらきも 告げなくに
まづ知るものは
涙なりけり
読人知らず
"あはれてふ" の 「あはれ」という言葉を使った歌の一覧は
939番
の歌のページを、「〜てふ」という表現を持った歌の一覧は
36番
の歌のページを参照。また、「言の葉」という言葉を使った歌の一覧は
688番
の歌のページを参照。
( 2001/11/29 )
(改 2004/03/09 )
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