返し | 読人知らず | |||
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「アッカンベー」という感じであるが、Yes/Noよりも旋頭歌に対して同じ 「五・七・七/五・七・七」の旋頭歌の形式で返しているところが大切で、私はお前の言っていることが理解できるし、その形式も熟知しているのである、という意思表示になっている。この 「花」は女性を見立てたものであろうが、二つの歌のやり取りを見ると、商取引のはじまりという感じがする。 "春されば" と似た 「夕されば」という言葉を使っている歌の一覧については 317番の歌のページを参照。 この歌の最後にある "花の名なれや" の 「なれや」は 「や」が反語を表している。その他の歌で使われている 「〜なれや」の一覧は 225番の歌のページを参照。 |
( 2001/10/22 ) (改 2004/01/14 ) |
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