しはつ山ぶり | 読人知らず | |||
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歌の意味は、「しはつ山」から眺め渡して見ると、「笠ゆひの島」の影の中に漕ぎ隠れて行く小さな舟が見える、ということ。 「しはつ山」および 「笠ゆひの島」は大阪湾に面した和泉・摂津の国あたりの地名だろうということ以外は不明。この歌は万葉集・巻三272にある次の高市黒人の羇旅歌とほとんど同じである。 しはつ山 うち越え見れば 笠ぬひの 島こぎ隠る 棚なし小舟 また、島と舟ということでは 409番の読人知らずの「ほのぼのと 明石の浦の 朝霧に」という歌が思い出され、"棚なし小舟" の歌としては次の読人知らずの歌が恋歌四にある。 |
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"うちいでて" と同じ接頭語の「うち」が使われている歌の一覧は 12番の歌のページを参照。 |
( 2001/10/24 ) (改 2004/02/25 ) |
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