とりもののうた | 読人知らず | |||
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詞書にある 「とりもの」とは 「採物」で、神楽の時に神官が手にとって神を招く物、あるいはその行為のこと。古今和歌集の中では 「榊(さかき)・葛(かづら)・弓・杓(ひさご)」の四つがとられているが、本来の 「採物」は次の九種類であるとされる。 |
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「古今和歌集全評釈(下)」 (1998 片桐洋一 講談社 ISBN4-06-208753-7) によれば、「採物」の歌は、神側の立場での 「本歌」と神を招く側の 「末歌」があり、それがペアで歌われ、この 「みむろの山」の歌および続いて置かれている同じ "さかき葉" の次の歌も末歌であるとのことである。 |
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「しげる」という言葉を使った歌の一覧は 550番の歌のページを参照。 九種類のすべての歌を揃えていなかったり、本歌と末歌の片方だけを載せているいう点を見ると何か 「きちんとしていない」感じを受けるが、神楽歌という歌のプールから歌を拾い上げた、ということなのであろう。なお、「古今和歌集全評釈 補訂版 」 (1987 竹岡正夫 右文書院 ISBN 4-8421-9605-X) で、1080番の 「ひるめのうた」の歌について、「「ささのくま」の 「ささ」は採物の笹に関係あるか。」ということが述べられている。 この歌から 1084番までの十一首が 「神遊びのうた」という分類になっている。 |
( 2001/12/10 ) (改 2004/02/25 ) |
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