雲林院にてさくらの花をよめる | 承均法師 | |||
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承均法師(そうくほうし)は生没年不詳、古今和歌集にはこの歌を含め三首が採られていて、そのうちの一つはこの歌の二つ前にあり、「雲林院にてさくらの花の散りけるを見てよめる」という似たような詞書を持っている。雲林院で歌合が行われた記録はないようだが、同時期に同じ場所で詠まれた歌のように見える。 |
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そしてこれら二つの間に挟まれている次の素性法師の歌も、素性法師が雲林院で暮らしていたことと関連させて、三つで一セットのようなかたちをしている。 |
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これらは皆桜の散る姿を詠んでいるものだが、その中で "いざ桜" と呼びかけているこの歌は、法師の歌として見ると "ひとさかり" という言葉に俗っぽさがあって、鼻につくような感だが、逆にその底の浅さゆえにあっけらかんとしていて面白いと言えるかもしれない。次の二つの読人知らずの歌の間を行くような感じである。 |
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「うきめ」という言葉を使った歌の一覧は 755番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/12 ) (改 2004/02/06 ) |
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