題しらず | 読人知らず | |||
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春の度に花の盛りは来るだろうが、それに逢えるのは人の命のある間、という歌。 一年で一周する小さな歯車と、その歯車で駆動され下から上に吐き出されてゆく棒を詠ったような感じである。その棒は 「春」のマークが見えない所から引き上げられ、またそのマークが見えない所へと戻ってゆく。 この歌の他に "花のさかり" という言葉を使った歌としては、同じ春歌下に125番の読人知らずの「花のさかりに あはましものを」という山吹を詠った歌がある。 また、この歌の場合、「あひ見る」とは、花と人が出合うことを指すが、基本的には 「人が出逢う・対面する」ということで、男女の仲のことを表すこともある。古今和歌集の中では以下のような歌に使われている。 |
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( 2001/11/12 ) (改 2004/03/05 ) |
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