題しらず | 読人知らず | |||
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"今もかも" は 「今も」に疑問「か」と詠嘆「も」の助詞がついているかたちで、歌の内容は、今も美しく咲いているのだろうか、橘の小島の崎の山吹の花は、ということ。 "橘のこじまのさき" は 「橘の小島」の崎であり、「橘の小島」は場所は不明だが、宇治川の島か、とされている。 "咲き匂ふ" の「匂ふ」は、「色が匂う(=鮮やかである)」という意味であり、その 「匂ふ」から、香りのよい 「橘」という言葉につなげている。 「橘」と 「山吹」がぶつかり合っているが、途中まで「橘」と思わせて後半 「山吹」に転じる感じは面白い。言葉の勢いもある歌である。 「匂ふ」という言葉を使った歌の一覧は 15番の歌のページを参照。 地名+「山吹」という歌としては、次の読人知らずの歌もある。 |
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「かも」という係助詞を使った歌の一覧については 664番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/12 ) (改 2004/01/13 ) |
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