題しらず | 読人知らず | |||
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古今和歌集の中で見るとこの歌の "秋はきにけり" は「きにけり」つながりで 208番の「今朝吹く風に 雁はきにけり」という歌に通じ、そこから 「かり」によって 418番の業平の 「かりくらし」の歌をつかまえて、その歌の最後の 「我はきにけり」で再びこの歌に戻っての三角形を閉じているようにも見える。また 「心づくし」という言葉からは 「身を尽くす」ということを 「澪標」(みをつくし)の駄洒落で言った 567番の藤原興風の「みをつくしとぞ 我はなりぬる」という歌が連想される。 |
( 2001/11/12 ) (改 2003/11/04 ) |
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