かりの鳴きけるを聞きてよめる | 凡河内躬恒 | |||
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935番の読人知らずの歌では、雁を前振りとして朝霧を出し「思ひつきせぬ 世の中の憂さ」としているが、この躬恒の歌では雁と秋の夜だけの道具立てで歌を通している。それでも、次のような読人知らずの歌の影響のために、その背景に 「月」が浮かんでいるようにも見える。 |
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また、他に「夜な夜な」という言葉を使ったものとしては、432番の読人知らずの物名の歌の中で、コオロギについて「夜な夜な鳴かむ 風の寒さに」と詠ったものがある。 「朝な朝な」という言葉を使った歌の一覧については 16番の歌のページを参照。 |
( 2001/12/03 ) (改 2004/02/13 ) |
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