やまがきの木 | 読人知らず | |||
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歌の内容は、秋が来た、垣根の 「きりぎりす」はこれから風が寒くて夜な夜な鳴くことになるのだろう、ということ。後半の "夜な夜な鳴かむ 風の寒さに" という部分は物名の部分とは独立した完全な後付けであるが、同じ "夜な夜な" という言葉を使った 213番の「雁がねの 鳴きこそわたれ」という躬恒の歌も連想させる。 「夜な夜な/朝な朝な」という言葉を使った歌の一覧については 16番の歌のページを参照。 "まがき" という言葉を使った他の歌としては、次の僧正遍照の二つの歌がある。また、1089番の陸奥歌にも 「まがきの島」と地名として出てくる。 |
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物名の題が歌の内容と関係ないことはこの歌に限ったことではないが、この歌では特に 「まがき−きりぎりす」のイメージの方が強く、まるで題の 「やまがき」のなかに 「まがき」があることを詠った歌のようにも錯覚してしまうほどである。 「きりぎりす」を詠った歌の一覧は 244番の歌のページを参照。 |
( 2001/11/27 ) (改 2004/02/15 ) |
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