これさだのみこの家の歌合せによめる | 藤原敏行 | |||
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前半の詠嘆を表わす 「けり」と、結びの推量を表わす 「らむ」の取り合わせに妙がある。このかたちは 4番の二条の后(=藤原高子)の「雪の内に 春はきにけり」という歌と同じパターンである。 嬬恋をして鳴くのは牡鹿であり、牡鹿は発情期には立派な角が生えている。 「高砂の尾上の」と来れば 908番や 909番の歌から 「松」を連想させるが、この歌で鹿の角のシルエットに松の枝を合わせて見るのも面白いかもしれない。 「鹿」を詠った歌の一覧は 214番の歌のページを、「萩」を詠った歌の一覧は 198番の歌のページを参照。 |
( 2001/10/09 ) (改 2004/02/26 ) |
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