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       題しらず 読人知らず  
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   秋風に  あへず散りぬる  もみぢ葉の  ゆくへさだめぬ  我ぞかなしき
          
     
  • あへず ・・・ 持ちこたえられずに
  
秋の風に留まることができずに散ってゆく紅葉のように、この先の行く末のわからない我が身が切ない、という文字通りの歌である。

  秋歌下に置かれているが、前半を "ゆくへさだめぬ 我ぞかなしき" を導くための序詞と見れば、人生を憂いている歌のようにも見え、秋に 「飽き」を掛けて見れば、心変わりの末に見捨てられた女性が、これから生活をどうしようと言っている切実な恋の終りの歌のようにも見える。 「秋風」を詠った歌の一覧は 85番の歌のページを参照。

  「あへず」という言葉を使った歌の一覧については 7番の歌のページを、「ゆくへ」については 80番の歌のページを、「かなし」については 578番の歌のページを参照。

 
( 2001/11/15 )   
(改 2004/03/11 )   
 
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